秋冬物が進行中です

秋冬物が進行中です

5月のある日の竹田被服。奥さんが「草刈りパンツ」のベルトループを作っている横では、実習生のファンさんがトンカチと穴あけポンチを使って、エプロンの紐に穴を開ける加工をしています。次の週に納品のこのエプロンは、全部で65着、ある高級ヘアケアブランドのロゴ刺繍が入ったもので、同ブランドの販売店でスタッフの方が着用されるようです。

他の皆は、ある婦人服ブランドの2022年秋冬物の生産を進めています。5月ですが、作っているのはすでに秋冬物です。ミリタリー調のシリーズで、ジャケット、ワンピース、パンツ、スリムパンツ、ブルゾン……それぞれ30〜200着を生産していきます。

このシリーズのジャケットのボタン付けや糸切りの工程を担当し、ひと段落した実習生のチャウさんは、次に同シリーズのワンピースのボタン付けと糸切りが回ってくるまでの合間に、ある子ども服ブランドの手提げバッグ300個の裏地を縫う工程に入りました。この手提げバックは、次の週の後半からメインで生産していく予定のものです。

このように、竹田被服はさまざまなアイテムを少量ずつ、同時進行で生産していく体制をとっています。この小回りのきく体制が特徴かつ強みです。

竹田被服で働く人は、先述のチャウさんのように、基本的には1日にさまざまなアイテムのさまざまな工程に携わることになります。それぞれの工程や、生地の種類や服のデザインなどによって、どうするのが効率的か判断したり、ミシンの調整が必要になってきます。熟練した人は淡々とすばやく対応していきますが、その感覚は経験で磨かれて行くものだと思います。経験が浅い人は、熟練した人に相談して、教えてもらいながら仕事を進めます。

こうして竹田被服は今日もさまざまなアイテムを生産しています。